基本的にツイてない人

好き勝手書くだけ

最終目標は人生謳歌なのかも

相変わらず毎日毎日面倒な日々で御座います。

もういっそのこと脳を使わないで寝て起きて目一杯働いて寝るだけのルーティンに戻ろうかと思ったら給料が10万円以上下がっていた。休みも勤務時間も変わらないのに、だ。

恐怖、恐れ戦いて、戦慄。

もう辞め時だ、と思い勤務日数を減らすように社長に伝えた所「君を成長させることはこの会社では出来ない。外の世界を見るのもあなたの人生」とディズニープリンセスの様なセリフを言われ、嗚呼転職転職だと。

ラプンツェルの様に弊社に閉じ込められたロングヘアでも金髪でもないラプンツェルもどきの中年が遂に外の世界へ、と思ったら勤務日数も変わらないし、退職の手続きも進まないし、なぜか給料が先月より5万円上がった。もう駄目だ、この世界は。

お金や仕事、やりがいやら色んな事はきっとやればなんとかなる気がしているがどうしても手に入らないものは、人生において揺るぎない味方だ。

今はまだ友達が構ってくれるけれど、5年後10年後はもうみんなきっと構ってはくれないだろう。そうなった時に真の孤独を嚙み締める未来がやって来てしまうなら今のうちに何とかしたいと思った年末。

話は変わるが私の特技に多少年齢が年上の男性の扱いが割と上手、というものがある。

新卒の頃からバブルを生き抜いたご老人やバブル戦士の金魚の糞みたいな子分もまとめてなんだかとってもうまいことやって、飲みの場で仕事をもらって来る的な。技術職なのにその場で必要とされる振る舞いが出来ていたんだと思う。だから割と年が離れた男性の経験が多いのだ。仕事やら、飲み仲間やら。

本題に戻る。

年末に出会いや恋愛のやる気エンジンが全然かかっていないが年上男性と2回飲みに行った。その際も特技がいかんなく発揮されて愉快な飲みの場を提供出来た。なんなら会計も自分で支払ったし。そもそも付き合ってもいないし。

結論として2回飲んでその相手と付き合いたいとか全然考えることが出来ないな、と。そう思ってからは年末年始で仕事も忙しいし連絡の頻度も下がるしなんか無理な気持ちが重なって、連絡を無視して数日。

「彼氏でも出来たか?」

メッセージが届いてゾッとした。

授業で挙手なんてしたことが無い私が、発表会では絶対に複数人必要な役割で舞台の端っこに居たがる私が、表舞台が嫌いすぎるから技術職をしている私が、世界に向けて挙手して質問をしたいと思う。

何故、ある程度の年齢の男性は、連絡の頻度が減ると、彼氏が出来たのか聞いてくるんですか?

あと人の家にやたらと上がろうとする。無理過ぎる。

彼氏が出来たとか家に行きたがるのは本当によく言われる。一定の年齢を超えた方、教科書に書いてあるのか?と思うほどに。これは私の身の回りに居る殿方に限った話であって欲しいけれど、なんでまずこちらから価値の提供をしないといけないのでしょうか?不思議なんです…。勝手に夢見ててくれればいいのに勝手に失恋して童貞なのかな。

まあ相手が悪いとか何が悪いとか、それは人それぞれだから誰も何も悪くないのだ。私は私の価値観の中で恋愛感情が湧かなかっただけで。

違和感というのは私の人生の中で何度振り返っても正しい事が多い。

あれが嫌だこれが嫌だを言い出したらキリが無いけれど、まずは今の自分の生活があまりに整っていないせいでリソースが割けないのかもしれない。

そうか、私はまず自分の生活を満足させないと人の事を好きにもなれないのかと理解した。

 

そこからは今すぐ起こせる変化を実行していく。

今までは仕事から帰ってきて床で寝落ち、バキバキの背中で目覚めて朝シャワーで仕事に行く生活から、毎晩湯船に入り、水を1リットル近く飲むくらいじっくりと汗をかくように。

通勤途中でコーヒーを買い、何も食べない日々から自炊したお弁当を持参してお野菜山盛り、血糖値や糖質脂質を気にかけた食生活に。

なんなら寝る前に加湿器を点けて30分ほどストレッチもしてる。

 

趣味、風呂。特技、生活。

とんでもない事になってしまった。

自分の機嫌を、生活を、人生を、整え始めてしまった。

何かのせいにして生きていた10年間はブレインゾンビで、ようやく脳を使って生き始めたのかもしれない。

 

そう思って、人生に彩を添える為に美術館に行った帰り道。良かったな、と感想を噛みしめながら揺られていたある瞬間から脂汗が止まらなくなるほどの強烈な腹痛に襲われた。このままではヤバい、電車を降りよう、と降りたホームであまりの腹痛にカバンの中身をぶちまけた。本当に痛いのだ。しゃがみこんで死ぬかも、と思いながら立ち上がれる所まで腹痛の波を乗りこなす。私のやっていたポケットモンスター銀ではなみのり要因はヌオーだった事がふと思い出される。走馬灯かもしれない。

瞬間、さざ波。

今だ、とダッシュで日本一利用客が多い駅のエスカレーターに飛び乗る。次の波が来る前に急げ急げと。パニックのままうっかり改札を出てしまい万事休す、と脂汗を垂らしながら目に入った通路を進む。そうだ、この道はデパートに繋がっている。そう思って飛び込んだデパートの通路を突き進む。この奥にトイレがある。蜃気楼の様な視界の中、記憶の通りトイレを見つけた。更にスピードを上げた両足はトイレへの最短ルートを進む。トイレの前のベンチに人が座っている。その周囲にもぼんやりと人が立っている。週末の都心のデパートのトイレ。家族を待つ人々か、と孤独な中年は他者には見えない猛烈な便意を抱えて鍵を閉める。

間に合った、間に合ったのだ。

そして長く続く腹痛の波の全てに別れを告げて、さあ立ち上がる時、と思った時にふと気が付く。

とんでもない怒号がトイレのすぐ近くで聞こえるのだ。

え?都心のデパートのトイレよ?とやや臭い私が個室から出ると、扉1枚隔てて聞こえていた怒号が更に近くなる。

出ていけ、だの。

テメェここがどこだかわかってんのか、だの。

え、どういう事…?とハンカチで手を拭きながらトイレから出ようとしたときに気が付く。

トイレの前にいた家族はベンチに座って酩酊状態で休憩していたご老人と、それを取り囲む警察だったのだ。

 

出掛けると必ず事件に巻き込まれる体質、2024年も継続です。

あけましておめでとうございます!